コメディアン島田洋七のベストセラー小説『佐賀のがばいばあちゃん』が初めて舞台化され、8月の中日劇場で上演されます(3〜26日)。原作本三部作は合計400万部を突破した大ベストセラーで、昭和30年代の九州・佐賀を舞台に、祖母サノと昭広少年の貧しいながらも元気いっぱいの生活を笑いと涙で描き、映画、マンガ、テレビドラマ化もされて大ヒット。主演の大空眞弓さん、原作の島田洋七さん、脚本の池田政之さんが出席して、6月4日に名古屋市内で制作発表が行なわれました。
大空眞弓さん まだお芝居の話が出る前に原作を、大笑いし、泣きながら一気に読みました。お話はエピソードの連続なので、どう舞台化するのか心配でしたが、人物や空気が立ち上がって動き始めるすばらしい脚本になりました。生きているセリフがたくさん出てきて、30年代という時代の匂いが感じられるのです。(それだけに)私がちゃんとできるか心配。でも舞台の初日までに、おばあちゃんを私の中に引き入れ、私なりのがばいばあちゃんを出します。
島田洋七さん ばあちゃんは、こんなきれいな人じゃなかった。ばあちゃんもじいちゃんも芝居好きだったから、生きていればどんなに喜ぶことか。舞台化で不安というのはまったくありません。脚本はもう6回読んで、ここに来る飛行機の中でも読んだけど、ごっつう涙が出ました。脚本力でしょうな。これなら(上演する)38回毎回見てもあきないでしょう。面白くなければ人に話せないが、テレビなどに出演して宣伝したいと思ってます。原作と同じで、子どもからお年寄りまで全部の人に見てほしい。なるほどなと思っていただける自信がありますね。
池田政之さん 私は昭和30年代の生まれなので、昭広少年より少し後の世代になります。しかし育ったのが関西の山奥で、映画も10年遅れて来るようなところでしたから、少年時代の思い出は共通するものがあるんです。原作には面白いエピソードが多くて、どれを生かすか迷いました。おばあちゃんと子どものおもしろさを、どう出していくか。原作を壊さずに、小学生から中学卒業までを、どんな構成にするかを、ずいぶん悩みながら脚本を書きました。悩んだところがお客さんに分からないように、演出と大空さんに頑張っていただきたいですね。佐賀弁や昔の日本語が出てきますが、夏休みの公演でお子さんも多いでしょうから、子どもが聞いても分かるように気を配りました。